昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄が小幅に上昇した。ダウ工業株30種平均は前日比0.4%高の51,307.79で引け、S&P500種は0.1%高の7,609.78、ナスダック総合指数も小幅高の27,093.90となった。AI関連株への買いが引き続き相場を支え、主要指数は高値圏を維持した。米10年債利回りは4.4%台半ばで推移し、WTI原油は中東情勢の緊迫化を背景に95ドル台まで上昇した。エネルギー市場では原油高が目立ち、貴金属は安全資産需要と米金利動向をにらみながら、金が方向感を探るなど、株式市場ではリスク選好が続く一方、商品市場では原油高とインフレ警戒が改めて意識される地合いとなった。
為替市場は、中東情勢の緊迫化を受けた安全資産としての米ドル需要と、原油高によるインフレ警戒が主材料となった。USD/JPYは159円台後半まで上昇し、160.00近辺の介入警戒が再び強く意識されやすい水準に接近している。上値では160.00付近が心理的な節目となる一方、下値では159.00近辺を維持できるかが焦点となりそうだ。本日は米ADP雇用統計と米ISM非製造業景況指数の発表を控えており、雇用やサービス業の底堅さが確認されれば、米金利を通じてドルの下支え要因となりやすい。米ドルが160円目前で上値を試すか、為替介入警戒から伸び悩むか慎重に見極めたい。
本日の指標は、17:30に植田日銀総裁の発言、21:15に米5月ADP雇用統計、22:45に米5月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)、23:00に米5月ISM非製造業景況指数、米4月製造業新規受注、27:00に米地区連銀経済報告(ベージュブック)の発表が予定されている。米ADP雇用統計は12.0万人、米ISM非製造業景況指数は53.8が予想されており、米労働市場とサービス業の底堅さを確認する材料となる。米国時間は雇用・サービス業指標とベージュブックを受けた米金利、株式、ドル円の反応を慎重に見極めたい。