昨日は、米国市場で主要株価指数3指数がそろって上昇し、NYダウは0.02%高の52,508.27、S&P500は0.38%高の7,543.59、ナスダック総合は0.90%高の26,107.01で取引を終えた。主要3指数の中ではナスダック総合の上昇率が最も大きく、米6月CPIが市場予想を下回ったことで、追加利上げ観測が後退した。米10年債利回りはCPI発表後に4.5%台後半へ低下し、金利上昇への警戒感がいったん和らいだ。商品市況では、中東情勢への警戒感が残る中、WTI原油が79ドル台前半へ上昇した。天然ガスは2.90ドル/MMBtu台へ小幅に上昇し、主要貴金属は米金利低下とドル安を受けて金を中心に反発した。
為替市場は、米6月CPIが前月比-0.4%、前年同月比3.5%と市場予想を下回り、米ドルの上値が抑えられる展開だった。コアCPIも前月比横ばい、前年同月比2.6%となり、インフレ鈍化が意識された。一方、円は対ドルで引き続き162円前後の弱い水準にとどまり、ドル円は前日高値162.48円から安値161.63円まで下落した後、本日アジア時間は162円台前半で推移している。162円台半ばでは戻り売りや円安けん制への警戒感が意識されやすい一方、161円台後半を維持できれば、高値圏でのもみ合いが続く可能性がある。米PPIで物価圧力の鈍化が続くか、カナダ中銀の政策判断が北米通貨に波及するかを見極める局面となりそうだ。
本日の指標は、18:00にユーロ圏5月鉱工業生産、20:00に米国MBA住宅ローン申請指数、21:30に米国7月ニューヨーク連銀製造業景気指数、米国6月卸売物価指数、カナダ5月製造業出荷、カナダ5月卸売売上高、22:45にカナダ銀行政策金利、23:00にウォーシュFRB議長発言、27:00に米地区連銀経済報告(ベージュブック)が予定されている。米PPIでは、総合指数の鈍化が確認されるかに加え、コア指数の粘着性がどの程度残るかが焦点となる。カナダ中銀では政策金利を2.25%に据え置くかが注目され、米金利、ドル円162円台、カナダドルの反応を慎重に見極めたい。