昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって上昇し、NYダウは0.74%高の52,224.64、S&P500は0.89%高の7,509.20、ナスダック総合は1.29%高の25,837.21で取引を終えた。主要3指数のなかではナスダック総合の上昇率が最も大きく、半導体株の急反発がハイテク株全体を押し上げた。米10年債利回りは4.6%台前半へ上昇し、原油高と中東情勢への警戒感がインフレ懸念を残している。商品市況では、中東情勢を巡る供給不安を背景にWTI原油が84ドル台で高止まりし、ブレント原油も91ドル台へ上昇した。天然ガスは2.8ドル台後半へ小幅に上昇し、主要貴金属は金が4,100ドル台へ反発するなど、リスク警戒と米金利高が交錯する展開となった。
為替市場は、中東情勢の緊迫化と米金利上昇を背景に、米ドルが主要通貨に対して底堅く推移した。ドル指数は101台前半と約1週間ぶり高値圏にとどまり、ドル円は前日安値162.43円付近から高値163.25円付近まで上昇した後、本日アジア時間も163円台前半で推移している。163円台では日本当局による円安けん制や為替介入への警戒感が一段と意識されやすい一方、米金利が高止まりするなかではドル円の下値も限られやすい。162.50円前後を維持できれば高値圏でのもみ合いが続く可能性があり、163.50円付近では上値の重さが意識されそうだ。南アCPIと小売売上高を受けて、資源国・新興国通貨にも動意が広がるかを見極めたい。
本日の指標は、17:00に南アフリカ6月消費者物価指数、20:00に米国MBA住宅ローン申請指数、南アフリカ5月小売売上高が予定されている。南アフリカCPIは前月比0.5%、前年同月比4.7%が見込まれており、前回から物価上昇率が加速するかが焦点となる。南アフリカ小売売上高は前年同月比1.9%への改善が予想されており、インフレと個人消費の組み合わせがランド相場に波及するかも注目される。米国の主要指標が少ないなか、原油相場、米金利、ドル円163円台の値動きを慎重に見極めたい。