昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって下落し、NYダウは0.6%安の51,839.26、S&P500は0.2%安の7,443.28、ナスダック総合は0.1%安の25,508.07で取引を終えた。主要3指数のなかではNYダウの下げが最も大きく、米金利上昇や原油高への警戒感が株式市場の重しとなった。米10年債利回りは4.5%台後半へ上昇し、中東情勢を巡るエネルギー供給不安がインフレ警戒を残している。商品市況では、WTI原油が一時急伸した後、停戦協議への期待もあり上げ幅を縮小し、83.23ドルで清算された。天然ガスはLNG関連需要の弱さなどを背景に2.860ドル/MMBtuへ下落し、主要貴金属は金が4,010ドル前後で上値の重い推移となった。
為替市場は、中東情勢を巡る不透明感と原油高への警戒を背景に、米ドルが底堅く推移した。ドル指数は100台後半と約1週間ぶり高値圏にとどまり、ドル円は前日安値162.24円から高値162.59円までの狭いレンジで推移した後、本日アジア時間も162円台半ばで推移している。米金利が高止まりするなかではドル買いが支えられやすい一方、162円台後半では日本当局による円安けん制や為替介入への警戒感が意識されやすい。直近高値162.84円付近に近づく場面では上値の重さが出やすく、162.00円台を維持できるかが下値面の焦点となりそうだ。
本日の指標は、17:30に香港6月消費者物価指数、18:00にユーロ圏7月ZEW景況調査とドイツ7月ZEW景況感指数が予定されている。香港CPIは前年同月比2.2%が見込まれており、前回の2.0%から物価上昇率が加速するかが注目される。ドイツZEW景況感指数は17.5と前回の10.5から改善が見込まれており、欧州景気への見方がユーロ相場に波及するかが焦点となる。米国の主要指標が少ないなか、中東情勢、原油相場、欧州指標を手掛かりに、ドル円162円台とユーロの反応を慎重に見極めたい。