昨日は、米国市場で主要株価指数3指数がそろって上昇し、NYダウは0.29%高の52,659.18、S&P500は0.38%高の7,572.42、ナスダック総合は0.62%高の26,269.23で取引を終えた。主要3指数の中ではナスダック総合の上昇率が最も大きく、米6月PPIが前月比-0.3%と予想外に低下したことで、追加利上げ観測の後退が株式市場を支えた。米10年債利回りはPPI発表後に低下し、インフレ警戒はいったん和らいだ。商品市況では、中東情勢への警戒感が残る中、WTI原油が79ドル台半ばで高止まりした。天然ガスは2.92ドル/MMBtu付近へ小幅に上昇し、主要貴金属は米金利低下を支えに下げ渋ったものの、金を中心に上値の重い推移となった。
為替市場は、米PPIの下振れを受けて米ドルの上値が抑えられたが、本日アジア時間には下げ渋る動きも見られる。ドル指数は100台半ばで推移し、ドル円は161円台後半から162円台前半のレンジで推移している。米利上げ観測の後退はドルの上値を抑えやすい一方、中東情勢による原油高がインフレ再燃懸念を残しており、米金利の低下余地も限られやすい。162円台では円安けん制や為替介入への警戒感が意識されやすく、162.50円付近では上値の重さが出やすい。一方、161.50円前後を維持できれば、高値圏でのもみ合いが続く可能性がある。米小売売上高を前に、米消費の底堅さとドル円の方向感を見極める局面となりそうだ。
本日の指標は、18:00にユーロ圏5月貿易収支、21:15にカナダ6月住宅着工件数、21:30に米国6月小売売上高、米国6月小売売上高(除自動車)、米国前週分新規失業保険申請件数、米国7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、23:00に米国7月NAHB住宅市場指数、米国6月住宅販売保留指数、米国5月企業在庫が予定されている。米小売売上高は前月比0.2%、除自動車は前月比-0.1%が見込まれており、消費の減速感が強まるかが焦点となる。米PPI後のドル売りが続くか、雇用・消費関連指標を受けて米金利が持ち直すかを慎重に見極めたい。