昨日は、米国市場で主要株価指数3指数がそろって下落し、NYダウは0.26%安の52,498.64、S&P500は0.79%安の7,515.34、ナスダック総合は1.55%安の25,873.18で取引を終えた。主要3指数の中ではナスダック総合の下げが最も大きく、中東情勢の緊迫化に伴う原油高や半導体株の下落が重しとなった。米10年債利回りは4.6%前後へ上昇し、原油高によるインフレ再燃懸念が意識された。商品市況では、ホルムズ海峡を巡る警戒感からWTI原油が78ドル台前半へ急伸した一方、天然ガスは2.90ドル/MMBtu前後へ下落した。主要貴金属は、米金利上昇とドル高を受けて金が4,000ドルを下回り、銀も軟調に推移した。
為替市場は、中東情勢の緊迫化と米CPIを控えたインフレ警戒を背景に、米ドルが底堅く推移している。ドル指数は101台前半で推移し、円は対ドルで上値の重い展開となった。ドル円は162円台前半から半ばで推移しており、原油高が米金利を押し上げるとの見方はドル買いを支えやすい。一方、162円台後半では円安けん制や為替介入への警戒感も意識されやすく、直近高値圏では上値の重さが出やすい。米CPIでインフレの鈍化基調が確認されるか、ウォーシュFRB議長発言で追加利上げへの距離感が示されるかが焦点となりそうだ。
本日の指標は、13:30に日本5月鉱工業生産・確報値と5月設備稼働率、15:00にドイツ6月卸売物価指数、15:30にスイス6月生産者輸入価格、17:45にベイリーBOE総裁発言、21:30に米国6月消費者物価指数、23:00にウォーシュFRB議長発言、29:00に米国5月対米証券投資が予定されている。米CPIは前年同月比3.8%、コア指数は前年同月比2.8%が見込まれており、結果次第では米金利とドル円が大きく振れやすい。中東情勢による原油高と米インフレ指標の組み合わせを受けて、ドル円162円台での値動きを慎重に見極めたい。