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欧州HICPと米JOLTSを控えたユーロの上値余地を注視

欧州HICPと米JOLTSを控えたユーロの上値余地を注視

欧州HICPと米JOLTSを控えたユーロの上値余地を注視
2026.06.02
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本日のポイント
  1. ユーロ圏5月消費者物価指数(HICP、速報値)
  2. 米4月雇用動態調査(JOLTS)求人件数

昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって上昇した。ダウ工業株30種平均は前営業日比0.09%高の51,078.88で引け、S&P500種は0.26%高の7,599.96、ナスダック総合指数は0.42%高の27,086.81となった。AI関連株への買いが相場を支え、S&P500種とナスダック総合指数は高値圏を維持した。米10年債利回りは原油反発によるインフレ懸念も意識され、4.4%台後半へ上昇した。WTI原油は中東情勢の緊迫化を背景に90ドル台前半へ反発し、天然ガスも底堅く推移した。貴金属は米金利上昇が重しとなり、金が上値の重い展開となるなど、株式市場ではリスク選好が続く一方、商品市場では原油高とインフレ懸念が意識される地合いとなった。

為替市場は、中東情勢を巡る警戒感と原油高を受け、米金利と主要通貨の強弱を探る展開となった。米ドルは対円で159円台後半まで上昇し、160.00近辺の為替介入警戒が引き続き意識されやすい。一方、ユーロは対ドルで1.16台前半を維持しており、本日のユーロ圏HICPを前に底堅さを探る展開となっている。ユーロ圏製造業PMIは伸び悩んだものの、エネルギー高による物価圧力が確認されれば、欧州金利を通じてユーロの下支え要因となりやすい。EUR/USDは1.1600近辺を維持できるか、上値では1.1650付近を試す動きにつながるか慎重に見極めたい。

本日の指標は、18:00にユーロ圏5月消費者物価指数(HICP、速報値)とHICPコア指数(速報値)、23:00に米4月雇用動態調査(JOLTS)求人件数、ベイリー英中銀(BOE)総裁の発言が予定されている。ユーロ圏HICPは前年同月比3.2%、コア指数は前年同月比2.4%が見込まれており、エネルギー高が物価にどの程度波及しているかが焦点となりやすい。米JOLTS求人件数は686.5万件が予想されており、米労働市場の底堅さを確認する材料となる。欧州時間はユーロ圏インフレ指標、米国時間はJOLTSを受けた米金利、株式、ドル円の反応を慎重に見極めたい。

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著者:中本 崇

国内外のFX経歴15年以上、FP2級の資格を持つ。大手証券会社で証券マンとして勤務した後、脱サラして、現在はプロトレーダーとして活動。長年相場を見続けてきた経験から独自のFX手法を開発し、勝率アップ。スキャルピングからスイングまで幅広いトレードスタイルに精通する。