昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって上昇した。ダウ工業株30種平均は前日比0.05%高の50,668.97で引け、S&P500種は0.58%高の7,563.63、ナスダック総合指数は0.91%高の26,917.47となり、3指数がそろって過去最高値を更新した。米10年債利回りは米国とイランの停戦合意期待を背景に低下し、WTI原油は供給不安の後退を受けて80ドル台後半まで下落した。天然ガスは底堅く推移し、貴金属は米金利低下やドル安を背景に、金が大幅に持ち直すなど、株高・金利低下・原油安が同時に意識される地合いとなった。
為替市場は、米国とイランの停戦合意期待を背景にリスク選好が強まり、米ドルが主要通貨に対してやや上値の重い展開となったことが主材料となった。USD/CADは一時1.3869付近まで上昇した後、加ドル買いが優勢となり1.3780近辺まで下落した。原油安は資源国通貨の重しとなりやすい一方、リスク選好の流れが加ドルを支えた面もあり、1.3800近辺を挟んだ方向感が焦点となりそうだ。本日のカナダGDPで景気の底堅さが確認されれば、加ドルの上値余地が意識されやすく、USD/CADが1.3800を下回る水準で推移できるか慎重に見極めたい。
本日の指標は、16:55にドイツ5月失業率、18:20にベイリー英中銀(BOE)総裁の発言、21:00にドイツ5月消費者物価指数(CPI、速報値)、21:30にカナダ1-3月期国内総生産(GDP)、22:45に米5月シカゴ購買部協会景気指数の発表が予定されている。カナダGDPは前期比年率1.5%、3月単月のGDPは前月比0.0%が予想されており、加ドルの反応が出やすい。米国時間はカナダGDPと米シカゴPMIを手掛かりに、加ドル、米金利、株式市場の反応を慎重に見極めたい。