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利下げ期待後退で上昇した米ドルの上伸性に要警戒か

利下げ期待後退で上昇した米ドルの上伸性に要警戒か

利下げ期待後退で上昇した米ドルの上伸性に要警戒か
2024.05.30
本日のポイント
  1. 豪・住宅建設許可
  2. 米・中古住宅販売件数

昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって下落となり、株安・金利高・原油安の相場展開となった。原油WTIは節目の80ドルを再び割り込み79.2ドルまで下落。天然ガスに至っては6.4%下落し2.6ドル台で推移している。主要貴金属5銘柄もすべてが下落しており、パラジウムは、前日から2.5%値を下げ967ドル付近での推移だ。

為替市場は、昨日発表された米・リッチモンド連銀製造業景気指数が前月のマイナス7から0に改善したことに加え、利下げ時期が後退したとの報道で、米ドルが米国時間で最強通貨となった。米ドル円は156.892から157.707まで上昇。時間足20MAが下値サポートとなった。4時間足でも同様に20MAが下値支持線となって反発が入っている。日足ではすでに10MAより上位での推移が継続しているため、米国時間での値動きに警戒したい。

本日の指標は、7:45にNZ・住宅建設許可、8:50に日・対外/対内証券投資、10:30に豪・住宅建設許可、13:00にタイ・製造業生産指数、16:00にスイス・第1四半期GDP、18:00に欧・雇用統計、21:30に米・新規失業保険申請件数、加・経常収支、米・実質GDP、米・卸売在庫、米・PCEデフレーター、23:00に米・中古住宅販売件数、24:00に米・週間原油在庫、英・ブリーデンBOE副総裁の発言、25:05に米・ウィリアムズ:NY連銀総裁の発言が予定されている。利下げ期待後退で上昇した米ドルの上伸性に十分警戒したい。

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著者:中本 崇

国内外のFX経歴15年以上、FP2級の資格を持つ。大手証券会社で証券マンとして勤務した後、脱サラして、現在はプロトレーダーとして活動。長年相場を見続けてきた経験から独自のFX手法を開発し、勝率アップ。スキャルピングからスイングまで幅広いトレードスタイルに精通する。