昨日は、米国市場で主要株価3指数がそろって下落した。ダウ平均は1.18%安の52,786.07ドル、S&P500は0.58%安の7,673.52ポイント、ナスダック総合は0.32%安の26,421.41ポイントとなった。米10年債利回りは4.8%近辺の高水準で推移した。商品市場ではブレント原油が0.9%高の97.92ドル、WTI原油が1.7%高の93.03ドルと上昇し、本日も原油高基調が続いている。一方、米天然ガスは約2%下落して2.9ドル台で終了。金は前日に軟調となり、原油高によるインフレ懸念と高金利観測が複数市場の重しとなった。
為替市場は、円の強さが際立った。ドル円は前日に154.45円から152.89円まで下落し、153円台半ばで終了。本日も153円台前半を中心に推移している。日銀の追加利上げ観測に加え、円ショートポジションの巻き戻しや日本への資金還流期待が円を支えている。一方、ユーロドルは1.163ドル前後、ポンドドルは1.35ドル台半ば、豪ドル米ドルは0.72ドル台前半と比較的底堅く、ドル全面安というより円主導の値動きが続いている。ドル円が前日安値の152.89円を再び試すか、154円方向へ切り返すかを慎重に見極めたい。
本日の指標は、10:30の中国8月CPIが前年比0.8%と市場予想通りだった一方、PPIは3.8%と市場予想の3.6%を上回った。15:45にはフランス7月鉱工業生産、20:00には米MBA住宅ローン申請指数、21:00にはメキシコ8月CPIが予定されている。原油高に加えて中国でも企業物価の伸びが加速しており、インフレ懸念が債券利回りやドル相場へ波及する可能性がある。株式、金利、原油、天然ガス、金、為替の連動を注視したい。