昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって上昇した。ダウ工業株30種平均は前日比0.1%高の51,564.70で引け、S&P500種は1.1%高の7,500.58、ナスダック総合指数は1.9%高の26,517.93となった。米国とイランの暫定合意を受けた中東リスクの後退に加え、原油安によるインフレ警戒の緩和が投資家心理を支え、ハイテク株を中心に買い戻しが広がった。米10年債利回りは前日のFOMC後の上昇が一服し、4.4%台半ばへ低下した。WTI原油はホルムズ海峡の通航再開を受けた供給正常化期待から76ドル近辺へ下落し、天然ガスは3ドル台前半で小動きとなった。貴金属は米ドル高が重しとなり、金が4,200ドルを下回る水準へ下落するなど、株式市場ではリスク選好が回復する一方、商品市場では原油安と金の上値の重さが意識される地合いとなった。
為替市場は、FOMC後に高まった米利上げ観測と、日本円の弱さが主材料となった。米ドルは主要通貨に対して底堅く推移し、USD/JPYは一時161円台後半まで上昇した。日銀の追加利上げ後も円買いは限られており、160.50近辺では下値の堅さが意識されやすい一方、161.00近辺では日本当局による介入警戒が強まりやすい。日本の5月全国消費者物価指数(CPI)は前年比1.5%、生鮮食品を除く指数は前年比1.4%となり、日銀の政策運営を見極める材料となった。米利上げ観測を背景としたドル高が続くのか、日本の物価指標や日銀議事要旨を受けて円の買い戻しが入るのか、ドル円161円近辺の値動きを慎重に見守りたい。
本日の指標は、08:01に英国6月GfK消費者信頼感調査、08:30に日本5月全国消費者物価指数(CPI)、08:50に日銀・金融政策決定会合議事要旨が発表された。このあとは、15:00に英国5月小売売上高、ドイツ5月生産者物価指数(PPI)、21:30にカナダ4月小売売上高の発表が予定されている。英国小売売上高は前月比0.5%、前年比1.8%、自動車を除く小売売上高は前月比0.3%、前年比3.1%が予想されており、BOEの政策金利据え置き後のポンド相場を動かす材料となりやすい。週末を控えるなか、日銀議事要旨、英国小売売上高、カナダ小売売上高を受けた円、ポンド、カナダドルの振れに加え、米金利とドル円の動きを慎重に見守りたい。