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中東緊張緩和でドル円160円台に調整圧力か

中東緊張緩和でドル円160円台に調整圧力か

中東緊張緩和でドル円160円台に調整圧力か
2026.06.15
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本日のポイント
  1. ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁発言
  2. 米5月鉱工業生産

先週末は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって上昇した。ダウ工業株30種平均は前日比0.70%高の51,202.26で引け、S&P500種は0.50%高の7,431.46、ナスダック総合指数は0.31%高の25,888.84となった。米国とイランの暫定合意を巡る期待が広がり、投資家心理が改善したことが株式市場を支えた。米10年債利回りは原油安によるインフレ警戒の後退を背景に低下し、WTI原油はホルムズ海峡再開への期待から80ドル台前半まで急落した。天然ガスは3ドル台前半で方向感を探る展開となり、貴金属はドル安と米金利低下を受けて金が4,300ドル台へ上昇するなど、株式市場ではリスク選好が強まり、商品市場では原油安と金高が目立つ地合いとなった。

為替市場は、米国とイランの暫定合意を受けた地政学リスクの後退と、原油急落によるインフレ警戒の緩和が主材料となった。米ドルは主要通貨に対して軟化し、リスク選好の回復を背景に豪ドルやNZドルなどのオセアニア通貨が底堅く推移した。USD/JPYは160円近辺で推移しており、160.00を明確に下回るか、節目付近で下げ渋るかが短期的な焦点となりそうだ。上値では160.50近辺、下値では159.50近辺が意識されやすく、米金利の低下が続く場合はドル円の上値を抑える要因となりやすい。週明けは中東情勢の合意内容と原油価格の戻りを確認しながら、ドル円160円台の維持を慎重に見守りたい。

本日の指標は、15:00にドイツ5月卸売物価指数(WPI)、15:30にスイス5月生産者輸入価格、16:00にスイス5月SECO消費者信頼感指数、16:30にラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁の発言、18:00にユーロ圏4月鉱工業生産とユーロ圏4月貿易収支、21:15にカナダ5月住宅着工件数、21:30に米6月ニューヨーク連銀製造業景気指数、22:15に米5月鉱工業生産、米5月設備稼働率、23:00に米6月NAHB住宅市場指数の発表が予定されている。米ニューヨーク連銀製造業景気指数は13.0、米鉱工業生産は前月比0.3%、NAHB住宅市場指数は36が予想されており、米製造業や住宅市場の温度感を確認する材料となる。週明けは中東情勢の続報に加え、ラガルド総裁発言と米製造業・住宅関連指標を受けたユーロ、米金利、ドル円の反応を慎重に見守りたい。

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著者:中本 崇

国内外のFX経歴15年以上、FP2級の資格を持つ。大手証券会社で証券マンとして勤務した後、脱サラして、現在はプロトレーダーとして活動。長年相場を見続けてきた経験から独自のFX手法を開発し、勝率アップ。スキャルピングからスイングまで幅広いトレードスタイルに精通する。