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下落しているユーロが下値を掘り下げるのか要警戒か

下落しているユーロが下値を掘り下げるのか要警戒か

下落しているユーロが下値を掘り下げるのか要警戒か
2023.10.16
本日のポイント
  1. 欧・貿易収支
  2. 独・卸売物価指数

先週末は、米国市場で主要株価指数3銘柄のうち2銘柄が続落となり、株安・金利安・原油高の相場展開となった。イスラエルでの戦闘激化報道から、原油WTIは5%以上上昇し、87.7ドルに到達。一方の天然ガスは4%弱下落し、3.20ドルまで値を下げた。主要貴金属5銘柄は銅以外が大幅上昇となり、上値の重かったゴールドは3.3%上昇。節目の1,900ドル台を回復し、1,932ドルまで急騰した。

為替市場は、先週末に発表された欧・8月鉱工業生産が、前年比で前月のマイナス2.2%からマイナス5.1%へ悪化したことで、ユーロが対円で下落した。米ドル以外のクロス円が全般的に円高ではあったが、ユーロ円は158.031から157.050まで約1円下落。2日続落し日足20MAを下抜けた。本日は欧州の貿易収支も発表されるため、欧州時間での値動きに警戒したい。

本日の指標は、15:00に独・卸売物価指数、15:30に印・卸売物価指数、16:00にチェコ・生産者物価指数、17:00にトルコ・財政収支、18:00に欧・貿易収支、19:00にイスラエル・GDP、欧・外貨準備額、21:30に加・卸売売上高、加・製造業売上高、米・NY連銀製造業景気指数、23:30に米・ハーカー:フィラデルフィア連銀総裁の発言、24:30に米・3ヶ月/6ヶ月債入札、30:00に韓・輸出入物価上昇率が発表予定となっている。下落しているユーロが下値を掘り下げるのか、方向感を警戒したい。

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著者:中本 崇

国内外のFX経歴15年以上、FP2級の資格を持つ。大手証券会社で証券マンとして勤務した後、脱サラして、現在はプロトレーダーとして活動。長年相場を見続けてきた経験から独自のFX手法を開発し、勝率アップ。スキャルピングからスイングまで幅広いトレードスタイルに精通する。