原油価格下落でも上昇しているオセアニア通貨の上値余地に注目か

昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって反発となり、株高・金利高・原油安の相場展開となった。原油WTIは85ドルまで低下。天然ガスも同様に1.8%以上下落し、3.11ドル台で推移している。主要貴金属5銘柄はまちまちの展開となり、反発したかに見られたゴールドは、1,920ドルまで値を下げている。

為替市場は、資源価格の反落に関わらず、オセアニア通貨が米国時間で最強通貨となった。もっとも強含んだNZドルは、同じオセアニア通貨の豪ドルに拮抗する値動きとなったが、本日のアジア時間では、豪ドルがNZドルに対して強含んでいる。豪ドル/NZドルは昨日安値の1.0635から1.0760まで上昇。日足20MAを実体足で上抜けた。このまま豪ドルが対NZドルで上昇するのか、慎重に見極めたい。

本日の指標は、15:00に英・雇用統計、18:00に独・ZEW景況感指数、欧・ZEW景況感指数、20:00にブラジル・インフレ指数、21:00に米・ウィリアムズ：NY連銀総裁の発言、21:15に加・住宅着工件数、21:30に加・国債証券取扱高、加・消費者物価指数、米・小売売上高、22:00に米・ボウマンFRB理事の発言、22:15に米・鉱工業生産、米・設備稼働率、23:00に米・企業在庫、米・NAHB住宅市場指数、26:00に独・ナーゲル独連銀総裁の発言が発表予定となっている。原油価格下落でも上昇しているオセアニア通貨の上値余地に、注目したい。