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最強通貨となった米ドルの上値余地を静観か

最強通貨となった米ドルの上値余地を静観か

最強通貨となった米ドルの上値余地を静観か
2023.08.15
本日のポイント
  1. 米・NAHB住宅市場指数
  2. 英・雇用統計

昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって上昇となり、株高・金利横ばい・原油安の相場展開となった。原油WTIは82.5ドルまで下落。先週の年初来高値更新から一転、下落に転じている。一方の天然ガスは2.83ドルまで上昇。主要貴金属5銘柄はまちまちの展開となり、もっとも下げ幅の大きかったパラジウムは、約2.6%下落し1,266ドル台まで落ち込んでいる。

為替市場は、昨日の米国時間にて米ドルが最強通貨となり、米ドル円は144.673から節目の145円台を突破。145円台半ばまで値が伸びた。米ドル円は本日のアジア時間でも145円台を維持し、時間足20MAに下値をサポートされる形で上伸している。上位足の4時間足では、先週から10MAに沿っての上昇トレンドが継続しているため、米国時間でさらなる米ドルの強含みが見られるのか、注目したい。

本日の指標は、15:00に英・雇用統計、スウェーデン・消費者物価指数、15:30にスイス・生産者輸入価格、18:00に独・ZEW景況感指数、21:30に加・製造業売上高、米・小売売上高、加・消費者物価指数、米・輸出入物価指数、米・NY連銀製造業景気指数、23:00に米・企業在庫、米・NAHB住宅市場指数、24:00に米・カシュカリ:ミネアポリス連銀総裁の発言が予定されている。最強通貨となった米ドルの上値余地を、慎重に見守りたい。

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著者:中本 崇

国内外のFX経歴15年以上、FP2級の資格を持つ。大手証券会社で証券マンとして勤務した後、脱サラして、現在はプロトレーダーとして活動。長年相場を見続けてきた経験から独自のFX手法を開発し、勝率アップ。スキャルピングからスイングまで幅広いトレードスタイルに精通する。