昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって下落し、NYダウは0.25%安の52,925.15、S&P500は0.45%安の7,503.85、ナスダック総合は1.16%安の25,818.69で取引を終えた。主要3指数の中ではナスダック総合の下げが最も大きく、AI関連株や半導体株への過熱警戒がハイテク株全体の重しとなった。米10年債利回りは中東情勢を受けた原油高への警戒感から4.50%前後へ上昇し、金利高も株式市場の上値を抑えた。商品市況では、ホルムズ海峡周辺の緊張が再び意識され、WTI原油は72ドル台前半へ上昇した。天然ガスは3.26ドル/MMBtu付近で小幅高となり、主要貴金属はFOMC議事要旨を前に金を中心に軟調に推移した。
為替市場は、米金利上昇と中東情勢への警戒感を背景に米ドルがやや強含む一方、円は対ドルで引き続き弱含む展開だった。ドル円は前日安値161円台後半から162円台前半へ持ち直し、本日アジア時間には162円台半ばまで上昇する場面があった。162円台では円安けん制や介入警戒感が意識されやすい一方、米金利が高止まりするなかでは下値も限られやすい。162.80円台の直近高値付近では上値の重さが意識されやすく、161円台後半から162円前後を維持できるかが下値面の焦点となりそうだ。
本日の指標は、14:00に日本6月景気ウォッチャー調査が発表され、現状判断DIは44.0、先行き判断DIは45.7となった。このあとは、15:45にフランス5月経常収支、20:00に米国MBA住宅ローン申請指数、23:00に米国5月卸売売上高、27:00に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、28:00に米国5月消費者信用残高が予定されている。FOMC議事要旨で追加利上げを巡る議論やインフレへの警戒感がどの程度示されるかが焦点となり、米金利とドル円の反応を慎重に見極めたい。