昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって上昇し、NYダウは0.29%高の53,055.91、S&P500は0.72%高の7,537.43、ナスダック総合は1.12%高の26,121.16で取引を終えた。主要3指数の中ではナスダック総合の上昇率が最も大きく、AI関連株や半導体株の反発が相場を押し上げた。米10年債利回りは4.4%台後半で推移し、雇用統計後の金利低下は一服している。商品市況では、OPEC+の追加増産やサウジアラビアの販売価格引き下げを受けて、WTI原油が68ドル台半ばへ小幅に下落した。一方、天然ガスは夏場の冷房需要増加観測から3.2ドル/MMBtu台へ上昇し、主要貴金属は金と銀が底堅く推移した。
為替市場は、米6月ISM非製造業景況指数が54.0と前回の54.5から低下したものの、50を上回り米サービス業の拡大基調を維持したことで、米景気への過度な警戒感はいったん和らいだ。一方、米利上げ観測の後退からドル全体の上値は重く、対円では円安圧力がドル円を下支えする展開となった。ドル円は前日安値161.47円付近から高値162.42円付近まで上昇した後、本日アジア時間も161円台後半から162円前後で推移している。162円台では円安けん制や介入警戒感が意識されやすい一方、161.50円付近を維持できれば、高値圏でのもみ合いが続く可能性がある。米貿易収支を前に、ドル円の値持ちと日本当局の対応を慎重に見極める局面となりそうだ。
本日の指標は、14:00に日本5月景気先行指数・速報値と景気一致指数・速報値、15:00にドイツ5月鉱工業生産、15:45にフランス5月貿易収支、21:30に米国5月貿易収支とカナダ5月貿易収支、23:00にカナダ6月Ivey購買部協会指数が予定されている。米貿易収支は785億ドルの赤字が見込まれており、前回の559億ドルの赤字から拡大するかが焦点となる。米ドルの方向感に加え、カナダ指標を受けた北米通貨の反応も注視したい。