昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がまちまちの展開となった。ダウ工業株30種平均は前日比0.17%高の50,872.11で引けた一方、S&P500種は0.26%安の7,386.65、ナスダック総合指数は0.97%安の25,678.82となった。前日に反発していたハイテク株の売りが再び強まり、半導体株の軟化がナスダックの重しとなった。米10年債利回りは米CPIを控えて4.5%台半ばで高止まりし、WTI原油は米国とイランを巡る緊張再燃を受けて88ドル台後半へ持ち直した。天然ガスは3.1ドル台で小動きとなり、貴金属は米利上げ観測と金利高が重しとなって、金が4,200ドルを下回る水準まで下落するなど、株式市場ではハイテク株安、商品市場では地政学リスクとインフレ警戒が意識される地合いとなった。
為替市場は、米5月消費者物価指数(CPI)を控えた米金利の高止まりと、米国・イラン情勢を巡る不透明感が主材料となった。米ドルは主要通貨に対して底堅く推移し、USD/JPYは160.30近辺で推移している。160.00近辺では下値の堅さが意識されやすい一方、160円台では日本当局による介入警戒も根強く、上値では160.50から160.70近辺が短期的な抵抗帯として意識されそうだ。本日の米CPIでインフレの粘着性が確認されれば、米利上げ観測を通じてドルの下支え要因となりやすい。米ドルが160円台を維持できるか、米CPI後の米金利とリスク許容度の変化を慎重に見極めたい。
本日の指標は、08:50に日本5月国内企業物価指数、10:30に中国5月生産者物価指数(PPI)と中国5月消費者物価指数(CPI)が発表された。このあとは、20:00に米MBA住宅ローン申請指数、21:30に米5月消費者物価指数(CPI)、22:45にカナダ銀行の政策金利、27:00に米5月月次財政収支の発表が予定されている。米CPIは前月比0.5%、前年比4.2%、コアCPIは前月比0.3%、前年比2.9%が予想されており、米金融政策の見通しを左右する重要材料となる。カナダ銀行は政策金利を2.25%で据え置く見通しで、声明文や今後の政策姿勢にも注目が集まりやすい。米CPIを受けた米金利、株式、ドル円の反応を慎重に見極めたい。