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小売売上高不調でも上昇した加ドル円の上値余地に注目か

小売売上高不調でも上昇した加ドル円の上値余地に注目か

小売売上高不調でも上昇した加ドル円の上値余地に注目か
2024.05.27
本日のポイント
  1. フィリピン・失業率
  2. 日・景気動向指数

先週末は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって上昇となり、株高・金利安・原油高の相場展開となった。原油WTIは77.8ドルを回復。一方の天然ガスは前日から5.7%下落し2.7ドル付近で推移している。主要貴金属5銘柄はまちまちの展開となり、大きく上昇したプラチナは前日から1.5%値を上げ、1,039ドルまで価格が伸びた。

為替市場は、24日に発表された加・3月小売売上高が前月のマイナス0.1%からマイナス0.2%に悪化し、コア指数も前月のマイナス0.3%からマイナス0.6%となったにも関わらず、加ドルが対円で上昇した。加ドル円は114.143から114.992まで上昇。時間足200SMA付近から20MAを上抜けた。4時間足では75MAがサポートとして機能しており、日足では10MAに沿っての上昇が継続しているため、欧州時間での価格の伸びに注目したい。

9:05に日・日銀植田総裁の発言、11:05に日・内田日銀副総裁の発言、14:00に日・景気動向指数、15:00にノルウェー・労働力調査、16:00にトルコ・設備稼働率、トルコ・製造業信頼感指数、17:00に独・IFO景況感指数、フィリピン・失業率、17:30に香港・輸出入、22:00にイスラエル・基準金利、24:30に米・3ヶ月債入札が発表予定となっている。小売売上高不調でも上昇した加ドル円の上値余地を慎重に静観したい。

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著者:中本 崇

国内外のFX経歴15年以上、FP2級の資格を持つ。大手証券会社で証券マンとして勤務した後、脱サラして、現在はプロトレーダーとして活動。長年相場を見続けてきた経験から独自のFX手法を開発し、勝率アップ。スキャルピングからスイングまで幅広いトレードスタイルに精通する。