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経常収支の赤字幅が改善された加ドルに注目か

経常収支の赤字幅が改善された加ドルに注目か

経常収支の赤字幅が改善された加ドルに注目か
2023.05.31
本日のポイント
  1. 独・消費者物価指数(CPI)
  2. 米・ハーカー:フィラデルフィア連銀総裁の発言

昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄のうち2銘柄が上昇となり、株高・金利安・原油安の相場展開となった。原油WTIは、週足10MAに上値を抑えられる形で5%以上反落。69.5ドルまで落ち込んだ。天然ガスは約2.2%下落し、2.30ドル台で推移。主要貴金属5銘柄はゴールドとシルバーがプラスとなり、ゴールドは1,960ドル台を回復している。

為替市場は、昨日、加・第1四半期経常収支の発表があり、前回値のマイナス106.4加ドルからマイナス61.7加ドルとなった加ドルが、対円で下落した。加ドル円は今年高値の103.592から102.540まで下落。時間足200EMA直下で下げ止まった。今週に入り全般的にクロス円が円高基調なこともあり、加ドル円も例外なく下伸している。本日のアジア時間でも下落しているため、日足10MAを下抜けるのか警戒したい。

本日の指標は、15:00に独・輸入物価指数、15:30にスイス・小売売上高、15:45に仏・消費者物価指数、16:55に独・失業率、20:00に米・MBA住宅ローン申請指数、21:00に独・消費者物価指数、21:30に加・GDP、21:50に米・ボウマンFRB理事の発言、米・コリンズ:ボストン連銀総裁の発言、22:15に英・マンMPC委員の発言、22:45に米・シカゴ購買部協会景況指数、23:00に米・JOLTS求人、24:05にスイス・ジョーダンSNB総裁の発言、25:20に米・コリンズ:ボストン連銀総裁の発言、25:30に米・ハーカー:フィラデルフィア連銀総裁の発言、26:30に米・ジェファーソンFRB理事の発言、27:00に米・ベージュブックが発表予定となっている。経常収支の赤字幅が改善された加ドルに注目したい。

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著者:中本 崇

国内外のFX経歴15年以上、FP2級の資格を持つ。大手証券会社で証券マンとして勤務した後、脱サラして、現在はプロトレーダーとして活動。長年相場を見続けてきた経験から独自のFX手法を開発し、勝率アップ。スキャルピングからスイングまで幅広いトレードスタイルに精通する。