トライアングルを上抜けた加ドル円の上値余地に注目か

昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって上昇となり、株高・金利高・原油高の相場展開となった。原油WTIは71.3ドルまで回復。天然ガスも同様に上昇しており、2.36ドル付近で推移している。主要貴金属5銘柄は、すべてがプラスとなり、もっとも上げたパラジウムは、1,526ドルまで上昇している。昨日発表された米・5月NY連銀製造業景気指数は、市場予想のマイナス3.8を大幅に下回り、マイナス31.8となった。

為替市場は、4時間足ベースで上昇トライアングルを形成していた加ドルが、対円で上昇した。加ドル円は100.051から101.120まで上昇。時間足20MAに沿っての上昇トレンドとなった。加ドル円は4時間足ですでに直近高値ラインに到達しているため、日足ベースにて200SMAのレジスタンスラインである101.800付近まで値が伸びるのか、注目したい。

本日の指標は、15:00に英・失業率、16:00にトルコ・住宅販売、18:00に独・ZEW景況感調査、欧・第1四半期GDP、21:15に米・メスター：クリーブランド連銀総裁の発言、21:30に加・消費者物価指数、米・小売売上高、22:15に米・鉱工業生産、米・設備稼働率、23:00に欧・ラガルドECB総裁の発言、米・バーFRB副議長の発言、25:15に米・ウィリアムズ：NY連銀総裁の発言、27:30に米・グールズビー：シカゴ連銀総裁の発言、28:15に米・ローガン：ダラス連銀総裁の発言が予定されている。トライアングルを上抜けた加ドル円の上値余地に注目したい。