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下値が底堅い米ドルの方向性に注目か

下値が底堅い米ドルの方向性に注目か

下値が底堅い米ドルの方向性に注目か
2022.03.02
本日のポイント
  1. 加・BOC政策金利と声明発表
  2. 米・パウエルFRB議長の議会証言

昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって1%以上の下落となり、株安・金利安・原油高のリスクオフムードとなった。ロシアとウクライナの停戦交渉が決裂し各国や大手企業が次々と制裁措置を実施する中、先行きの不透明感から市場参加者の心理に不安が広がった。

為替市場は、ドルインデックスが97.4まで回復しておりクロス円が全般的に大きく下げる中、米ドル円の下値が底堅い。米ドル円は115.28から114.69への下落に留まり、本日のアジア時間では昨日の下落幅の8割を回復している。しかしながら、米ドル円は日足ベースで依然20MAを挟んでのレンジ相場が継続しているため、方向感を慎重に判断したい。

本日の指標は、16:00に英・ネーションワイド住宅価格、17:55に独・失業率、19:00に欧・消費者物価指数、21:00に米・MBA住宅ローン申請指数、22:15に米・ADP全国雇用者数、23:00に米・エバンス:シカゴ連銀総裁の発言、23:30に米・ブラード:セントルイス連銀総裁の発言、24:00に加・BOC政策金利と声明発表、米・パウエルFRB議長の議会証言、24:30に米・週間原油在庫、27:30にテンレイロMPC委員の発言、28:00に米・地区連銀経済報告が発表予定となっている。地政学リスクが残る中でのパウエルFRB議長の発言に注意しつつ、価格動向を見守りたい。

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著者:中本 崇

国内外のFX経歴15年以上、FP2級の資格を持つ。大手証券会社で証券マンとして勤務した後、脱サラして、現在はプロトレーダーとして活動。長年相場を見続けてきた経験から独自のFX手法を開発し、勝率アップ。スキャルピングからスイングまで幅広いトレードスタイルに精通する。