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米雇用統計控えドル円156円前後、反発力を見極め

米雇用統計控えドル円156円前後、反発力を見極め

米雇用統計控えドル円156円前後、反発力を見極め
2026.09.04
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本日のポイント
  1. 米国8月雇用統計
  2. カナダ8月雇用統計

昨日は、米国市場で主要株価指数3指数がそろって上昇した。NYダウは1.18%高の53,686.11ドル、S&P500は1.06%高の7,747.71ポイント、ナスダック総合指数は1.40%高の26,584.06ポイントで取引を終え、ナスダックの上昇率が最も大きかった。ウォラーFRB理事が、インフレ圧力の鈍化が続けば政策金利の据え置きを支持する姿勢を示したことで、9月利上げへの警戒が後退し、ハイテク株を中心に買いが広がった。米10年債利回りは4.76%付近へ低下した。商品市場では、WTI原油が0.32%高の1バレル91.30ドルと4営業日続伸し、天然ガス先物も0.48%高の100万BTU当たり2.927ドルとなった。金先物の期近物は2.9%高の1トロイオンス4,491.70ドル、銀先物の期近物も3.5%高の66.973ドルとなり、米金利低下とドル軟化を背景に貴金属が強含んだ。

為替市場は、日銀による早期利上げ観測を背景とした円買いが続くなか、ウォラーFRB理事の発言を受けて米金利が低下し、ドル円の下げが加速した。米国8月ISM非製造業景況指数は55.4と、前回の54.1および市場予想の54.1前後を上回ったが、雇用指数は47.8と縮小圏にとどまり、翌日の米雇用統計を控えてドルを押し上げる力は限定的だった。ドル円は高値158.97円から安値155.29円まで下落し、155.45円付近で取引を終えた。前日レンジは約3.68円に拡大し、円は主要通貨のなかでも際立って強含んだ。本日のアジア市場では一時155.25円付近まで下げた後、156円台前半まで切り返している。下値では7月の為替介入後につけた155.20円付近、上値では156.50円から157.00円付近が意識されそうだ。米雇用統計を通過した後に156円台を維持し、反発の流れを強められるかが焦点となる。

本日の指標は、17:50にベイリーBOE総裁の講演が予定されている。最大の焦点は21:30の米国8月雇用統計で、非農業部門雇用者数は前月比5.6万人増と、前回の2.3万人減から持ち直す予想だ。失業率は4.1%で横ばい、平均時給は前月比0.3%増、前年同月比3.0%増が見込まれている。同時刻にはカナダ8月雇用統計も発表され、新規雇用者数は1.50万人増と前回の7.51万人増から伸びが鈍化し、失業率は6.4%で横ばいとなる予想だ。米雇用者数だけでなく賃金や失業率の結果によっても、日米金利差を意識したドル円の値動きが大きくなる可能性があるため、156円前後の攻防を慎重に見極めたい。

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著者:中本 崇

国内外のFX経歴15年以上、FP2級の資格を持つ。大手証券会社で証券マンとして勤務した後、脱サラして、現在はプロトレーダーとして活動。長年相場を見続けてきた経験から独自のFX手法を開発し、勝率アップ。スキャルピングからスイングまで幅広いトレードスタイルに精通する。