昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって下落した。NYダウは0.21%安の53,463.88ドル、S&P500は0.02%安の7,675.70ポイント、ナスダック総合指数は0.08%安の26,130.20ポイントで取引を終え、NYダウの下落率が最も大きかった。市場予想を上回る米インフレ指標とエヌビディアの決算発表を控えた警戒感が株価の重しとなり、米10年債利回りは前営業日比約1.9bp上昇の4.653%付近となった。商品市場では、WTI原油が0.2%安の1バレル82.23ドルへ小幅に下落した一方、天然ガスは2.6%高の100万BTU当たり2.842ドルへ上昇した。金先物は0.86%安の1トロイオンス4,598.20ドル、銀先物も0.94%安の67.99ドルとなった。米国市場終了後に発表されたエヌビディアの決算では、売上高と調整後1株利益が市場予想を上回り、時間外取引で株価が約5%上昇した。
為替市場は、米国7月PCEデフレーターが前年同月比3.7%と市場予想の3.6%を上回り、米国の追加利上げ観測が維持されたことで米ドルが強含んだ。コアPCEデフレーターは前年同月比3.3%と市場予想に一致した一方、7月耐久財受注は前月比1.1%と市場予想の0.5%を上回った。ドル指数は一時約8営業日ぶりの高値を付け、ドル円は安値158.88円から高値159.44円まで上昇し、159.37円付近で取引を終えた。本日のアジア市場では、日銀の氷見野副総裁が適切な時期の利上げに言及したものの、9月会合での利上げを明確に示唆しなかったため、円の反応は限定的となった。ドル円は159.30円前後でもみ合っており、上値では159.50円付近、下値では159.00円付近を維持できるか注視したい。
本日の指標は、20:30にECB理事会議事要旨が公表される。21:30には米国前週分新規失業保険申請件数、失業保険継続受給者数、7月貿易収支速報値、7月卸売在庫が発表される。新規失業保険申請件数は20.8万件と、前回の20.6万件から小幅に増加する予想だ。23:30には米国週間天然ガス貯蔵量も公表されるほか、米国ではジャクソンホール会議が開幕する。米インフレ指標を受けて年内利上げ観測が維持されるなか、ECB内の政策議論と米雇用指標に対する金利・為替市場の反応を慎重に見極めたい。