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米国時間での指標発表により週末の通貨強弱に大きな流れが生じるか

米国時間での指標発表により週末の通貨強弱に大きな流れが生じるか

米国時間での指標発表により週末の通貨強弱に大きな流れが生じるか
2023.03.10
本日のポイント
  1. 英・製造業生産高
  2. 米・財政収支

昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって1%以上の大幅下落となり、株安・金利安・原油安のリスクオフ相場が展開された。原油WTIは、今年に入ってからのレンジ上限を抜けられずに下落し、75.4ドル付近で推移している。主要貴金属5銘柄はすべてが上昇し、ゴールドは1,834ドルへと値を上げている。

為替市場は、来週のECBを控え、ユーロが対円で小動きとなっている。ユーロ円は144.827から143.615まで約120pips下落。時間足200EMAの下位に位置している。4時間足では、三尊天井を形成したのちの下落となっており、さらなる下落が見られた場合、4時間足200EMAラインの143.000付近までサポートが見当たらないため、米国時間でユーロが弱含むのか警戒したい。

本日の指標は、16:00に英・GDP、英・鉱工業生産、英・製造業生産高、英・貿易収支、英・商品貿易収支、ノルウェー・消費者物価指数、独・消費者物価指数、トルコ・失業率、トルコ・鉱工業生産、16:45に仏・経常収支、仏・貿易収支、22:30に加・雇用統計、米・雇用統計、加・設備稼働率、28:00に米・財政収支が発表予定となっている。米国時間での指標発表により、週末の通貨強弱に大きな流れが生じるのか、各種通貨の方向性をじっくりと静観したい。

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著者:中本 崇

国内外のFX経歴15年以上、FP2級の資格を持つ。大手証券会社で証券マンとして勤務した後、脱サラして、現在はプロトレーダーとして活動。長年相場を見続けてきた経験から独自のFX手法を開発し、勝率アップ。スキャルピングからスイングまで幅広いトレードスタイルに精通する。