前営業日の米国株式市場は上昇し、S&P500は0.51%高、NASDAQは0.48%高、NYダウは0.93%高となった。AI関連株への買いが株式市場を支えた一方、商品市場では米国とイランの停戦期待を背景に原油価格が下落した。しかし週明けは停戦協議を巡る不透明感から供給懸念が再燃し、Brent原油は105ドル台後半から106ドル付近、WTI原油も93ドル台まで上昇している。中東情勢を巡る材料によって原油が大きく上下する状況が続いている。
為替市場ではドル指数が101台前半と約2カ月ぶり高値圏にあり、ドル円は157円台後半で推移している。米10年債利回りも高水準にあり、高金利とドル高が金の重しとなっている。スポット金は本日1%超下落し、4,200ドル台前半まで値を下げた。ビットコインは84,000ドル前後で推移しており、先週の87,000ドル台から上昇が一服している。原油高によるインフレ懸念が強まれば、金利上昇を通じて金や暗号資産の上値を抑える可能性がある。
本日は米国で主要な経済指標の発表が少ないため、中東情勢や金融政策見通しが市場の中心材料となる。市場では10月FOMCで追加利上げが実施される確率を6割超織り込んでおり、原油高が続けば利上げ観測が一段と高まりやすい。欧州ではラガルドECB総裁の発言も予定されている。原油、米国債、ドル、金、ビットコインの連動を確認しながら、週初のリスク選好がどの方向へ傾くかを見極めたい。