昨日は、米国市場で主要株価3指数がまちまちとなり、S&P500は0.25%安、NYダウは0.86%安、NASDAQは0.24%高となった。米PCEの伸びが予想を下回ったことで10月利上げ観測は後退したものの、米10年債利回りは本日5.306%と2007年以来の高水準を更新している。原油は中心限月となったBrent12月限が96ドル台で前日比約1%下落し、WTIも89ドル台へ低下。湾岸地域からの供給回復や米原油在庫の92.2万バレル増加が重しとなった。天然ガス先物も3ドル/MMBtu前後で推移しており、9月末にかけて下落基調が続いている。一方、金は本日4,175ドル前後へ反発しており、商品市場では資産ごとに方向感が分かれている。
為替市場は、米ドルが3カ月超ぶりの高値圏を維持している。ドル円は158.29円まで上昇し、ユーロドルは1.1317ドル、豪ドル米ドルは0.6940ドルまで下落した。円は9月に対ドルで1.4%上昇してG10通貨の中では比較的強かったものの、本日は米長期金利上昇を背景に売られている。金は米利上げ観測の後退を材料に反発する一方、ドル高と長期金利上昇は上値を抑える材料となる。株式、金、原油、暗号資産の値動きがそろっていないため、米指標後にどの市場から方向感が出るかを確認したい。
本日の指標は、17:00にベイリー英中銀総裁の発言、21:30に米新規失業保険申請件数、22:30にラガルドECB総裁の発言、22:45に米9月製造業PMI改定値、23:00に米9月ISM製造業景況指数が予定されている。ISMは55.0と前回54.6から上昇する予想。米景気の底堅さが示されれば長期金利とドルの上昇が株式や金などの重しとなる可能性がある一方、原油下落はインフレ懸念を和らげる方向に作用する可能性もある。ドル・債券・金・原油の反応を慎重に見極めたい。