昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって反発となり、株高・金利高・原油高の相場展開となった。原油WTIは節目の70ドルを回復し、70.2ドルまで反発。天然ガスも小反発となり、2.57ドルまで上昇している。主要貴金属5銘柄はまちまちの展開となり、大きく上昇したパラジウムは、前日から約2.7%上昇し、976ドルとなった。
為替市場は、本日の米雇用統計を控え、米ドルが対円で大きく下落した。昨日の植田日銀総裁の発言も影響したが、テクニカル的に米ドル円は日足上値を切り下げてきており、いつ下落してもおかしくない形状となっていた。本日のアジア時間では、米ドル円は143.713付近で停滞しており、反発余力を探っているため、雇用統計での突発的な乱高下に、十分警戒したい。
本日の指標は、16:00に独・消費者物価指数、スウェーデン・鉱工業生産、16:30にハンガリー・貿易収支、タイ・外貨準備高、17:00に台湾・貿易収支、22:30に米・雇用統計、加・設備稼働率、24:00に米・ミシガン大消費者信頼感指数、25:00に露・消費者物価指数が発表予定となっている。米・雇用統計にて失業率が3.9%予想となっているが、結果次第での大きな値動きに慎重に対処したい。