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日銀の利上げにより円高となったクロス円の方向性を注視か

日銀の利上げにより円高となったクロス円の方向性を注視か

日銀の利上げにより円高となったクロス円の方向性を注視か
2022.12.20
本日のポイント
  1. 加・小売売上高
  2. 独・生産者物価指数

昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって続落となり、株安・金利高・原油高の相場展開となった。原油WTIは75.6ドルまで反発。主要貴金属5銘柄は軒並み安となっており、特にパラジウムが3%以上下落し1,676ドル台で推移している。また、本日日銀が事実上の利上げを発表したことから、日経平均が27,000円を割り込み26,517円台まで約2.6%下落している。

為替市場は、日銀が長期金利の上限を0.25%から0.5%へと修正し、事実上の利上げを発表したことで、クロス円が大幅下落となった。ポンド円は166.990から161.507まで約5.5円下落。日足200SMAを大きく下抜けての下落となった。本日の下落により、ポンド円は週足75MAラインの159円前半まで大きなサポートがなくなったため、継続した下伸に警戒したい。

本日の指標は、16:00に南ア・先行指数、独・生産者物価指数、スイス・貿易収支、トルコ・消費者信頼感指数、17:30に香港・消費者物価指数、18:00にフィリピン・鉱工業生産、フィリピン・生産者物価指数、欧・経常収支、21:00にメキシコ・小売売上高、22:30に加・小売売上高、米・住宅着工件数、米・建設許可件数が発表予定となっている。日銀の利上げにより円高となったクロス円の方向性を注視したい。

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著者:中本 崇

国内外のFX経歴15年以上、FP2級の資格を持つ。大手証券会社で証券マンとして勤務した後、脱サラして、現在はプロトレーダーとして活動。長年相場を見続けてきた経験から独自のFX手法を開発し、勝率アップ。スキャルピングからスイングまで幅広いトレードスタイルに精通する。