昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって続落となり、株安・金利高・原油高の相場展開となった。原油WTIは75.6ドルまで反発。主要貴金属5銘柄は軒並み安となっており、特にパラジウムが3%以上下落し1,676ドル台で推移している。また、本日日銀が事実上の利上げを発表したことから、日経平均が27,000円を割り込み26,517円台まで約2.6%下落している。
為替市場は、日銀が長期金利の上限を0.25%から0.5%へと修正し、事実上の利上げを発表したことで、クロス円が大幅下落となった。ポンド円は166.990から161.507まで約5.5円下落。日足200SMAを大きく下抜けての下落となった。本日の下落により、ポンド円は週足75MAラインの159円前半まで大きなサポートがなくなったため、継続した下伸に警戒したい。
本日の指標は、16:00に南ア・先行指数、独・生産者物価指数、スイス・貿易収支、トルコ・消費者信頼感指数、17:30に香港・消費者物価指数、18:00にフィリピン・鉱工業生産、フィリピン・生産者物価指数、欧・経常収支、21:00にメキシコ・小売売上高、22:30に加・小売売上高、米・住宅着工件数、米・建設許可件数が発表予定となっている。日銀の利上げにより円高となったクロス円の方向性を注視したい。