昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって大幅反落となり、株安・金利安・原油安のトリプル安相場となった。原油WTIは一時75.3ドルまで反発したものの勢いが継続せずに失速。73.5ドルまで低下した。天然ガスはさらに大きく下落。前日比マイナス9.7%の2.3ドルまで値を下げた。主要貴金属5銘柄はまちまちの展開となり、上昇が著しかったパラジウムは、約1%反落し、1,222ドル台での推移だ。
為替市場は、昨日発表された米・12月カンファレンスボード消費者信頼感指数が、前月の102.0から110.7へと改善し、市場予想の103.3をも上回ったことで、米ドルが対ユーロで上昇した。ユーロ米ドルは1.0982から1.0929まで下落。一時的に時間足75MAを下抜けた。テクニカル的には、ユーロ米ドルは日足にて三角保ち合いとなっており、RSIが55付近での停滞となっているため、欧州時間での突発的な値動きに警戒したい。
本日の指標は、17:30に香港・経常収支、20:00に英・CBI流通取引調査、トルコ・TCMB政策金利と声明発表、22:30に加・小売売上高、米・新規失業保険申請件数、米・第3四半期GDP、米・個人消費、米・フィラデルフィア連銀景況指数、24:00に米・景気先行指数、24:30に米・週間天然ガス貯蔵量、25:00に米・カンザスシティ連銀製造業活動指数が発表予定となっている。三角保ち合いとなっているユーロ米ドルがブレイクするのか、慎重に注視したい。