昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって続落となり、株安・金利安・原油安のトリプル安相場が展開された。原油WTIは83.6ドルまで続落。一方の天然ガスは約3.5%上昇し、3.50ドルとなっている。主要貴金属5銘柄は非常に小動きな1日となり、ゴールドは約0.05%低下。1,983ドル付近で横ばい推移となっている。
為替市場は、昨日米イエレン財務長官が「本日のGDPは良好で強い数字であり、米国経済のソフトランディングを目指す」と発言し、米ドルが対ユーロで往って来いとなった。ユーロ米ドルは時間足20MAより下位の水準から脱却。日足にて長い下ヒゲ陰線で終始した。上位足の週足では、約4週同じ水準に位置しているため、来週のFOMCに向けてエネルギーを貯めているのか、方向性に警戒したいところだ。
本日の指標は、15:45に仏・消費者信頼感指数、16:30にタイ・外貨準備高、19:30に露・中銀主要金利、21:00に米・貿易収支、メキシコ・貿易収支、21:30に米・個人所得、米・PCEデフレーター、22:00に米・バーFRB副議長の発言、23:00に米・ミシガン大消費者信頼感指数、24:00に加・財政収支、26:30にブラジル・中央銀行収支が発表予定となっている。要人発言にて下値を支えられた米ドルの方向性を、じっくりと静観したい。