先週末は、米国市場で主要株価指数3銘柄がまちまちの展開となり、株横ばい・金利安・原油高の相場展開となった。原油WTIは7日連続上昇となり、10ヶ月ぶりに85ドルを突破。86.0ドルまで上昇している。天然ガスも同様に上昇基調となり、2.75ドルまで値を上げている。主要貴金属5銘柄はまちまちの展開となり、唯一プラスとなった銅は、3.85ドル台にて推移している。
為替市場は、1日(金)に発表された米雇用統計にて、失業率が前月の3.5から0.3ポイント悪化し、市場予想の3.6%をも下振れ3.8%となったことで、米ドルが一時的に対円で下落した。米ドル円は144.439まで下落。しかしながらその後に発表された米・8月ISM製造業景気指数が前回値を上回ったことで、米ドルが反発。最終的に146.287まで上昇した。本日の欧州時間でも米ドル高の流れが継続するのか、慎重に注視したい。
本日の指標は、15:00に独・貿易収支、スウェーデン・経常収支、16:00にスイス・第2四半期実質GDP、トルコ・消費者物価指数、トルコ・生産者物価指数、17:00にブラジル・消費者物価指数、17:30に欧・ユーロ圏投資家センチメント指数、22:00にイスラエル・基準金利、独・ナーゲル独連銀総裁の発言、22:30に欧・ラガルドECB総裁の発言、30:00に韓・外貨準備高が発表予定となっている。米失業率悪化にも関わらず上昇した米ドルの上値余地に、十分警戒したい。