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上値が重いポンドが上昇となるのか方向性に警戒か

上値が重いポンドが上昇となるのか方向性に警戒か

上値が重いポンドが上昇となるのか方向性に警戒か
2023.04.10
本日のポイント
  1. 日・植田日銀新総裁の就任記者会見
  2. 日・景気ウォッチャー調査

先週末は、米国市場で主要株価指数3銘柄がイースターにより休場となった。米10年債利回りは、一時3.41%まで反発したが、週明けのアジア時間では3.37%台で推移している。原油WTIは80.6ドルまで上昇。世界的な需要低迷を供給減でまかなうため、OPECプラスが大幅な減産発表を行い、市場に衝撃が広がった。主要貴金属5銘柄は、ゴールドとシルバーが反落基調へ入っている。

為替市場は、今週12日(木)にGDP予測値の発表を控えているポンドが、対円で往って来いとなった。ポンド円は163.492-164.262の間で推移し、上値が抑えられた。しかしながら週明けのアジア時間では小幅に上昇し、164.752となっている。クロス円が週始めに全般的に上向く中、ポンド円の上値は比較的重くなっている。上位足の週足では三尊天井の形状に突入するのか、上値余地を慎重に見極めたいところだ。

本日の指標は、15:00に日・景気ウォッチャー調査、16:00にトルコ・失業率、トルコ・経常収支、19:15に日・植田日銀新総裁の就任記者会見、21:00にブラジル・自動車生産/販売、23:00に米・卸売在庫、24:30に米・6ヶ月ビル入札、29:15に米・ウィリアムズ:NY連銀総裁の発言が予定されている。今週は、12日の米・CPIや13日のFOMC議事録発表を控えており、米ドルと他通貨の強弱性に注目が高まることが予想される。上値が重いポンドが上昇となるのか、方向性に警戒したい。

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著者:中本 崇

国内外のFX経歴15年以上、FP2級の資格を持つ。大手証券会社で証券マンとして勤務した後、脱サラして、現在はプロトレーダーとして活動。長年相場を見続けてきた経験から独自のFX手法を開発し、勝率アップ。スキャルピングからスイングまで幅広いトレードスタイルに精通する。