先週末は、米国市場で主要株価指数3銘柄が1%以上の大幅下落となり、株安・金利安・原油高のリスクオフ相場が展開された。先週末に経営破綻となったシリコンバレー銀行を発端とする破綻連鎖リスクと、ベンチャー企業の資金調達停滞懸念から、株価が下落した。また、米国で資産規模29位のシグネチャー銀行も、12日付で経営破綻した。
為替市場は、米系銀行の相次ぐ破綻から、米ドルが下落。円買い・米ドル売りの相場展開となった。米ドル円は1日で3円下落。136.977から133.544まで値を下げた。テクニカル的には、米ドル円はすでに4時間足200EMAを下抜けており、現在は200SMAの攻防戦の最中にいる。週足ではヘッドアンドショルダーを見事に形成しているため、調整を挟んでの米ドルの下落に警戒したい。
本日の指標は、16:00にトルコ・経常収支、21:00に印・消費者物価指数、メキシコ・鉱工業生産、23:00に米・雇用傾向指数、24:30に米・6ヶ月ビル入札、27:05に英・ディングラMPC委員の発言、30:00に韓・輸出物価上昇率、韓・輸入物価上昇率が発表予定となっている。シリコンバレー銀行の経営破綻で弱含んでいる米ドルの上値を慎重に注視したい。