昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって反落となり、株安・金利安・原油安のリスクオフムードが展開された。昨日、米・ウィリアムズNY連銀総裁は「利上げに当たり、あくまで経済目標に集中し、金融安定性リスクを考慮に入れることは避けるべき」と発言し、インフレ圧力是正への金融引き締めを維持する姿勢を見せたことで、株価の上値が重くなった。
為替市場は、ドルインデックスが106.3付近での小動きとなっており、米ドルに方向感がなくなっている。米ドル円は138.810から140.050の間でのレンジ相場に移行しており、本日のアジア時間でも時間足20MAの真上をなぞる値動きとなっている。週足ベースでは、RSIが52.8となっており、ダイバージェンスからリバーサルへと移行している。139円台は週足のサポートラインにも重なっているため、しばらくはボックス相場になる可能性を念頭においておきたい。
本日の指標は、16:00にスイス・貿易収支、19:00に欧・消費者物価指数、21:30に英・ピルMPC委員の発言、22:00に米・ブラード:セントルイス連銀総裁の発言、22:30に米・新規失業保険申請件数、米・住宅着工件数、米・建設許可、米・フィラデルフィア連銀景況指数、23:15に米・ボウマンFRB理事の発言、23:30に英・テンレイロMPC委員の発言、23:40に米・メスター:クリーブランド連銀総裁の発言、24:30に米・週間天然ガス貯蔵量、24:40に米・ジェファーソンFRB理事の発言、米・カシュカリ:ミネアポリス連銀総裁の発言、25:00に米・カンザスシティ連銀総裁の発言が予定されている。要人発言により米ドルが同意づくのか、慎重に静観したい。