昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって4日振りに反落となり、株安・金利安・原油安リスクオフムードが展開された。特に資源の低下が全般的に見られ、原油WTIは85.7ドルまで低下。天然ガスにいたっては4%以上の下落となり、5.95ドルまで低下している。また、暗号資産交換業者のFTXが資金繰り不安を起こしたため、BTCUSDが年初来安値を更新し、16,553ドルまで低下している。
為替市場は、ユーロが対米ドルで低下し、ユーロ米ドルは1.0088から0.9991まで約90pipsの下落となった。しかしながら、本日のアジア時間では時間足20MAを上抜ける形で強い反発が見られ、ユーロが強含んでいる。本日の米・CPIは前年比で7.9%の予想となっているが、前回値を超えることなくピークアウトの傾向が示され、ユーロ米ドルが上昇するのか注目したい。
本日の指標は、16:00にトルコ・失業率、米・ウォラーFRB理事の発言、18:00に欧・ECB月例報告、21:30にスイス・メクラ―SNB理事の発言、22:00に英・ラムスデンBOE副総裁の発言、22:30に米・新規失業保険申請件数、米・消費者物価指数、米・ハーカー:フィラデルフィア連銀総裁の発言、23:35に米・ローガン:ダラス連銀総裁の発言、24:30に米・週間天然ガス貯蔵量、27:00に米・30年債入札が発表予定となっている。米CPIが市場予想の7.9%を下回るのか、慎重に注視したい。