昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって3日続伸となり、株高・金利安・原油安の相場展開となった。原油WTIは節目の90ドルを割り込み88.4ドルまで低下。一方の貴金属は軒並み高となり、特に上昇が目立ったシルバーは3.8%の反発を見せ、21.3ドルまで上昇している。しかしながら暗号資産は7%強の大幅下落となり、BTCUSDは18,270ドルまで落ち込んでいる。
為替市場は、昨日の米国時間で米ドルが最弱通貨となり、日本円が最強通貨となったことも相まって、米ドル円は148.849から145.167までの下落となった。米ドル円は、先月10月24日の為替介入による下値水準をも下回る位置におり、145円の節目を下抜けると大きなサポートが見当たらなくなるため、米国時間での米ドルの方向性を慎重に判断したい。
本日の指標は、17:00に米・ウィリアムズ:NY連銀総裁の発言、18:05に豪・ブロックRBA総裁補佐の発言、21:00に米・MBA住宅ローン申請指数、22:00に英・ハスケルMPC委員の発言、24:00に米・卸売在庫(確報値)、24:30に米・週間原油在庫、25:00に米・バーキン:リッチモンド連銀総裁の発言、25:30に英・カンリフBOE副総裁の発言、27:00に米・10年債入札が発表予定となっている。相次ぐ要人発言の内容により米ドルが反発を見せるのか、慎重に警戒したい。