先週末は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって続落となり、株安・金利安・原油高のリスクオフ相場が展開された。地政学リスクの高まりから原油が連日高騰しており、北海ブレントは2008年7月以来の高値圏である1バレル140ドル付近に迫る値動きとなっている。ゴールドも週明けの本日は上窓スタートとなり、現在は1,987ドル付近で推移している。
為替市場は、高騰する資源価格の影響からオセアニア通貨が軒並み上昇しており、対米ドルでも例外なく高値圏での推移となっている。豪ドル米ドルは0.730から0.744まで約140pips上昇。今年高値を更新し続けている。もし上昇が継続した場合、豪ドル米ドルは次のレジスタンスラインである0.752までの上伸を視野に入れておきたい。
本日の指標は、16:00に独・製造業受注と小売売上高、英・ハリファックス住宅価格、24:00に英・カンリフBOE副総裁の発言、29:00に米・消費者信用残高が発表される予定だ。今週は米国のCPIも発表されるため、地政学リスクとインフレ要因をしっかりと注視しつつ、通貨の強弱性を見守りたい。