昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって反落となり、株安・金利安・原油安のリスクオフ相場となった。昨日発表された米・新規失業保険申請件数は22.5万件の市場予想に対し21.5万件となり、2週連続での減少となった。一方、ウクライナの地政学リスクの高まりからコモディティ価格が上昇しており、小麦価格が14年振りの高値圏である1ブッシェル11.3ドルとなっている。
為替市場は、引き続いてリスクオフムードが漂っておりクロス円が全般的に下落傾向となる中、オセアニア通貨の上昇が目立っている。豪ドル円は昨日安値の84.12から84.94まで上昇。既に今年高値を更新している。石炭を含めた資源価格の高騰により、引き続きオセアニア通貨の上昇を見守りたい。
本日の指標は、16:00に独・貿易収支、16:45に仏・鉱工業生産と製造業生産指数、18:30に英・建設業PMI、19:00に欧・小売売上高、22:30に加・住宅建設許可と第4四半期労働生産性指数、米・雇用統計、24:00に加・Ivey購買部協会指数が発表予定となっている。地政学リスク下でのオセアニア通貨の上昇に注目したい。