昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がまちまちの展開となり、株価横ばい・金利安・原油高の相場展開となった。原油WTIは一時79.3ドルまで上昇。現在は78.3ドル付近で推移している。一方の天然ガスは1.8%下落し、3.04ドル台まで値を下げている。主要貴金属5銘柄はすべてが上昇となり、パラジウムは前日から1.2%反発し、907ドル付近へと回帰した。
為替市場は、昨日の米CPIの弱い数値により、米ドルが指標発表直後から最弱通貨となった。米ドル円は157.379から155.718まで約160pips下落。その後、米FOMCにて政策金利が5.25-5.50%の据え置きとなり、年内1回の利下げに留まることが示唆されたことにより半値付近まで巻き戻した。4時間足では200EMAへのタッチで反発しており、日足では依然20MAより上位での推移となっているため、米ドルが対円でどこまで回復するのか注視したい。
本日の指標は、8:01に英・RICS住宅価格指数、8:50に日・景気判断BSI、日・対外/対内証券投資、10:30に豪・雇用統計、12:30にタイ・消費者信頼感指数、15:30にスイス・生産者輸入価格、18:00に欧・鉱工業生産、21:00にブラジル・小売売上高、21:30に米・新規失業保険申請件数、米・生産者物価指数、25:00に米・イエレン財務長官の発言、米・ウィリアムズ:NY連銀総裁の発言、26:00に米・30年債入札が発表予定となっている。FOMC政策金利据え置きで急回復した米ドルの方向性に注目したい。