昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄が揃って大幅下落となり、株安・金利高・原油高の相場展開となった。原油WTIは77.4ドルまで上昇。一方の天然ガスは約4.7%下落し、1.67ドル付近で停滞している。主要貴金属5銘柄はすべてが大幅下落となり、パラジウムは4%下落し862ドルとなった。
為替市場は、CPI発表により米ドルが一強となり、クロス円の方向性がまちまちとなった。ポンド円は188.428から190.058まで上昇。昨年高値を更新し、2015年8月以来の水準となった。ポンド円はテクニカル的には、日足RSIでのダイバージェンスが確認されている最中となっており、日・鈴木財務相の円安牽制発言も出てきたため、調整による下落の値動きに警戒したい。
本日の指標は、6:45にNZ・食品価格指数、15:30に印・卸売物価指数、16:00に英・消費者物価指数、英・小売売上高、英・生産者物価指数、ノルウェー・GDP、16:30にハンガリー・GDP、19:00に欧・GDP、欧・鉱工業生産、21:00に米・MBA住宅ローン申請指数、24:00に加・消費者センチメント指数、英・ベイリーBOE総裁の発言、24:30に米・週間原油在庫、25:00に露・消費者物価指数が発表予定となっている。2015年8月以来の水準となったポンド円の上値余地を、慎重に見守りたい。