先週末は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって小幅上昇となり、株高・金利横ばい・原油高の相場展開となった。原油WTIは76.0ドルまで上昇。一方の天然ガスは3%以上下落し、2.96ドルまで値を下げている。主要貴金属5銘柄はゴールド・シルバー以外が上昇となり、特に上げ幅が目立ったパラジウムは、前日から2%以上上昇し、節目の1,000ドルを回復。1,062ドル付近となった。
為替市場は、米・バーFRB副議長が「インフレ鈍化が継続しており、利上げサイクルは終わりかそれに近い状態にある可能性が高い」と発言したことで、米ドルが米国時間で最弱通貨となった。高値圏で停滞していたユーロ米ドルは、欧州時間から米国時間にかけて上昇。1.0824から1.0914まで大きく上昇し、今月高値を更新した。週足では包み大陽線で引けたことで、今週も前週の勢いが継続するのか、方向性に注目したい。
本日の指標は、16:00に独・生産者物価指数、スウェーデン・産業在庫、17:20に台湾・経常収支、19:00に欧・建設業生産高、20:00にイスラエル・失業率、23:30にトルコ・中央政府債務、24:00に米・景気先行指数、25:30に米・6ヶ月債入札、26:00に米・バーキン:リッチモンド連銀総裁の発言、27:45に英・ベイリーBOE総裁の発言、30:00に韓・生産者物価指数伸び率が発表予定となっている。米国要人のハト派発言にて最弱通貨となった米ドルが回復するのか、方向性に注目したい。