昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄のうち2銘柄が反落となり、株安・金利高・原油高の相場展開となった。原油WTIは86.6ドルまで回復。一方の天然ガスは約1.7%下落し、3.06ドルとなっている。主要貴金属5銘柄はパラジウム以外が上昇となり、特に上げ幅の大きかったシルバーは、前日から約0.92%上昇。22.7ドルまで値を上げている。
為替市場は、昨日発表された独・10月ZEW景況感指数が、市場予想のマイナス9.7からマイナス1.1へと大幅改善したことで、ユーロが対円で上昇した。ユーロ円は日銀報道により一時157.135まで急落したものの、すぐに回復。158.612まで上昇した。ユーロ円は昨日の上昇により今月高値をわずかに更新しており、上値の限定が払拭されつつあるため、欧州時間でのユーロの方向性に注目したい。
本日の指標は、15:00に英・消費者物価指数、英・小売物価指数、17:00に南ア・消費者物価指数、18:00に欧・消費者物価指数、20:00に南ア・小売売上高、20:00に米・MBA住宅ローン申請指数、21:00にブラジル・小売売上高、21:30に米・住宅着工件数、米・建設許可件数、21:30に加・卸売売上高、加・製造業売上高、21:30にNY連銀製造業景気指数、24:30に米・6ヶ月債入札、25:00に米・ウォラーFRB理事の発言、27:00に米・ベージュブックが発表予定となっている。限定されていた上値が払拭されたユーロ円の上伸性に注目しつつ、方向性を静観したい。