昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって反落となり、株安・金利高・原油横ばいの相場展開となった。原油WTIは83ドルを挟んでのもみ合い推移となった。一方の天然ガスは約1.5%下落し、3.58ドル台で推移している。主要貴金属5銘柄は、反発が続かず全てが下落となり、もっとも下げ幅の大きかったパラジウムは、前日から2.8%下落し1,144ドル付近まで値を下げた。
為替市場は、米国時間にかけてオセアニア通貨が最弱となり、NZドルが対米ドルで大きく下落した。NZドル/米ドルは、0.6025から0.5919まで約100pips下落。2日続落の大陰線となった。NZドル/米ドルは昨日の下落により週足20MAタッチからの反落基調に突入したため、米CPI明けに米ドルが強含みNZドルが軟化していくのか、方向性に警戒したい。
本日の指標は、15:00にスウェーデン・消費者物価指数、15:30にスイス・生産者物価指数、ハンガリー・鉱工業生産、15:45に仏・消費者物価指数、17:00にフィリピン・消費者物価指数、英・ベイリーBOE総裁の発言、18:00に欧・鉱工業生産、21:30に米・輸出入物価指数、22:00に欧・ラガルドECB総裁の発言、米・ハーカー:フィラデルフィア連銀総裁の発言、23:00に米・ミシガン大消費者信頼感指数、25:30に英・カンリフBOE副総裁の発言が予定されている。米CPI明けに強含んだ米ドルと対照的に、最弱通貨となったNZドルの下値余地に十分警戒したい。