昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって反発となり、株高・金利高・原油安の相場展開となった。原油WTIは節目の90ドルを割り込み89.6ドルまで下落。天然ガスは2.89ドル台での横ばい推移を見せた。主要貴金属5銘柄はすべてが下落となり、特に下げ幅の大きかったパラジウムは、約2%値を下げ1,231ドル付近となっている。
為替市場は、昨日発表された独・9月IFO景況感指数で、前月の85.8から0.1ポイント低下し85.7となったことで、ユーロが対米ドルで下落した。ユーロ米ドルは1.0655から1.0575まで約80pips下落。直近半年での最安値を更新した。なおユーロ米ドルは週足1.06近辺のサポートラインを下抜け、週足フィボナッチ・リトレースメントの38.2%をも下抜けたため、調整を挟んでの下伸に警戒したい。
本日の指標は、15:00にスウェーデン・生産者物価指数、15:30にハンガリー・経常収支、16:00に南ア・先行指数、17:30に香港・貿易収支、21:00にブラジル・消費者物価指数、ハンガリー・政策金利、米・建設許可件数、22:00に米・S&P/ケースシラー住宅価格指数、23:00に米・消費者信頼感指数、米・リッチモンド連銀製造業指数、26:00に米・2年債入札が発表予定となっている。米ドル高で下落しているユーロの下落に、十分警戒したい。