先週末は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって上昇し、株高・金利高・原油高の相場展開となった。原油WTIはサウジアラビアとロシアの減産報道が重なり、今月高値を更新。一時87.9ドルまで上昇。現在は87.2ドル付近で推移している。天然ガスも同様に上昇しており、2.61ドル付近となっている。主要貴金属5銘柄はすべてが下落となり、特に下げ幅の大きかったプラチナは、1.62%下落し896ドルとなった。
為替市場は、今週14日のECB政策金利発表を控え、ユーロが対米ドルで往って来いとなった。ユーロ米ドルは1.0693-1.0743の間で上下動を繰り返した。上位足の週足では、ユーロ米ドルは8週連続陰線となっており、週足に当てたフィボナッチ・リトレースメントの61.8%から50.0%を通過し、38.2%に向けての下落トレンドが継続している。日柄調整を挟んでユーロが対米ドルで下落していくのか、慎重に見極めたい。
本日の指標は、15:00にノルウェー・消費者物価指数、16:00にトルコ・経常収支、トルコ・雇用統計、チェコ・消費者物価指数、トルコ・鉱工業生産、17:00に英・ピルMPC委員の発言、20:00に南ア・製造業生産高、21:00にメキシコ・鉱工業生産、24:30に米・6ヶ月債入札、26:00に米・3年債入札が発表予定となっている。8週連続陰線となっているユーロ米ドルの下値余地に、十分警戒したい。