昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって続落となり、株安・金利横ばい・原油横ばいの相場展開となった。原油WTIは79.8ドル付近で推移。天然ガスは反発し、2.61ドル台に回復している。主要貴金属5銘柄はゴールド以外が反発となり、ゴールドは節目の1,900ドルを回復せず、1,892ドル付近で停滞している。
為替市場は、昨日発表された米・新規失業保険申請件数が、前週の24.8から23.9万件に減少したことで、米ドルが一時的に対円で上昇した。しかしながら上昇は継続せず、米国時間終盤で報道された中国・恒大集団が、米国連邦破産法第15条の適用を申請したことで、米ドル円は急落。145.335付近での推移となっている。昨日の146.560高値からすでに約120pips落ちているが、さらなる下落に警戒したい。
本日の指標は、15:00に英・小売売上高、ノルウェー・第2四半期GDP、スウェーデン・設備稼働率、15:30にスイス・鉱工業生産、16:30にタイ・外貨準備高、18:00に欧・消費者物価指数、20:30に印・外貨準備高、21:00にメキシコ・小売売上高、21:30に加・鉱工業生産と原料価格指数が発表予定となっている。中国・恒大集団が米国連邦破産法第15条の適用を申請したことで下落している米ドル円の方向性を、慎重に注視したい。