昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって続落となり、株安・金利高・原油安の相場展開となった。原油WTIは節目の80ドルを大きく割り込み、78.9ドルまで低下。天然ガスも同様に2.60ドルまで下落している。主要貴金属5銘柄はすべてがマイナスとなり、もっとも下げ幅の大きかったパラジウムは、約2.3%下落し1,212ドル台となっている。
為替市場は、昨日発表された英・消費者物価指数(CPI)が、前年比で前月の7.9%を下回り6.8%となったものの、市場予想の6.7%を上回ったことで、ポンドが対円で上昇した。ポンド円は184.691から186.331まで上昇。本日のアジア時間では高値を更新し、186.407をタッチしている。すでにポンド円は月足RSIが70を超過し73となっているものの、日足ベースでは70未満となっているため、欧州時間での上伸性に注目したい。
本日の指標は、16:00にフィリピン・BSP借入金利、17:00にノルウェー・預金金利、17:30に香港・雇用統計、18:00に欧・貿易収支、21:30に米・新規失業保険申請件数、加・国債証券取扱高、米・フィラデルフィア連銀景況指数、23:00に米・景気先行指数、23:30に米・週間天然ガス貯蔵量が発表予定となっている。英CPIが市場予想を上振れ上昇が止まらないポンド円の、上値余地に注目したい。