昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって下落となり、株安・金利安・原油横ばいの相場展開となった。原油WTIは71.4ドル付近で推移しており、天然ガスは5%以上下落し、2.49ドル台となっている。主要貴金属5銘柄は、銅以外が大幅安となり、シルバーは中国での需要減に伴い3%以上下落し、23.1ドル付近へと値を下げている。
為替市場は、昨日発表された米・5月住宅着工件数が、前月の2.2から21.7%へと大幅増となったことから、米ドル買い・円買い相場が展開された。米ドル円は、他のクロス円が2円以上下げる中、1円程度の下落に留まり、141.212をタッチした。本日のアジア時間では141.600付近で再び反発する値動きを見せている。なお本日は米国時間にてパウエルFRB議長の議会証言があるため、発言内容による米ドルの乱高下に警戒したい。
本日の指標は、15:00に英・消費者物価指数、英・生産者物価指数、英・小売物価指数、16:00にトルコ・設備稼働率、17:00に南ア・消費者物価指数、17:30に香港・経常収支、20:00に米・MBA住宅ローン申請指数、21:30に加・小売売上高、22:45に独・ナーゲル独連銀総裁の発言、23:00に米・パウエルFRB議長の議会証言、米・クックFRB理事の議会証言、米・ジェファーソンFRB理事の議会証言、26:00に米・20年債入札が発表予定となっている。パウエルFRB議長の議会証言にて米ドルが大きく動くのか、値動きを慎重に静観したい。