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対円で失速しているポンドの動向に警戒か

対円で失速しているポンドの動向に警戒か

対円で失速しているポンドの動向に警戒か
2023.06.13
本日のポイント
  1. 米・消費者物価指数(CPI)

昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって続伸となり、株高・金利横ばい・原油安のリスクテイク相場が展開された。原油WTIの下落は著しく、一時1バレル66.8ドルをタッチ。今年3月の低価格帯に位置しており、現在は67.3ドルとなっている。天然ガスも同様に下落し、2.27ドル台での推移だ。主要貴金属5銘柄は、大きく下落していたパラジウム以外が下落となり、特に下げ幅の大きかったプラチナは、996ドルまで下落した。

為替市場は、来週22日のBOE政策金利発表を控えたポンドが、対円で下落している。米ドル円やユーロ円が上昇する中、ポンド円は175.766から174.350まで下落。時間足75MAを割り込んだ。テクニカル的には、ポンド円は4時間足ボリンジャーバンドの+2σタッチから急落しているため、来週のBOEに向けて勢いが失速するのか、警戒したい。

本日の指標は、15:00に独・消費者物価指数、18:00に独・ZEW景況感指数、18:00に欧・ZEW景況感指数、19:00に米・NFIB中小企業楽観指数、21:30に米・消費者物価指数、23:00に英・ベイリーBOE総裁の発言、24:00に英・ディングラMPC委員の発言、26:00に米・30年債入札、翌7:45にNZ・第1四半期経常収支が発表予定となっている。対円で失速しているポンドの動向に警戒したい。

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著者:中本 崇

国内外のFX経歴15年以上、FP2級の資格を持つ。大手証券会社で証券マンとして勤務した後、脱サラして、現在はプロトレーダーとして活動。長年相場を見続けてきた経験から独自のFX手法を開発し、勝率アップ。スキャルピングからスイングまで幅広いトレードスタイルに精通する。